2020/05/14 19:40

マリアージュ


火山灰ジュエリーのtephraと、大島紬のコラボ商品が誕生しました!

どちらも、共通する色は「黒」。そして、自然の恵みで生まれた商品。

日々の暮らしに、鹿児島では当たり前のように存在する火山灰と大島紬の相性はぴったりです。

大島紬らしい《かすり》が、火山灰の粒子のように見えてくる、、、気がします。



端材の糸を生かしたい


今回のコラボ企画は、tephraからのお願いでした。

既製品の糸でタッセルを作ったことがあったのですが、もう少し丁寧な作品ができるのではないかと考えていた時に、

卸先の方から大島紬とのコラボを勧められました。その方に、大島紬の「大瀬商店」様をご紹介いただき、早速相談に伺いました。


はじめは、糸の素材を購入しようしたのですが、話を伺うと端材の糸が出てしまうことがあることを知りました。

大島紬のストールを製造する際、両端をフリンジにするのですが、そのために横糸を抜きます。

一度様々な糸を織り込んで筒状の布にしたのちに、再度糸をほどく作業をするのです。


その横糸は長さが約40㎝という短い糸のため再利用が難しいことと、

様々な糸が織り込まれているので、ほどいた後の糸の選別がとても手間がかかります。


大瀬商店の大瀬さんは、横糸を抜く作業込みで、横糸(端材の糸)を提供するということを提案してくださいました。

なかなか利用されにくかった素材を再利用させていただくことに、ドキドキしながらも、

職人さんが1本1本染め上げた糸が、そのまま利用されないより、手間がかかっても違う形で魅力を発信できたらいいなと思ったのです。


最高級の素材を、tephraの大島紬担当スタッフが1本1本、横糸を1枚のストールからほどき、

糸を仕分けし、1束200本を束ね、2個のタッセルが出来上がります。


時間と手間がとてもかかるのですが、アナログな制作が商品に温かみを加え、

紬と火山灰の自然物のコラボが完成しました。




お洋服と着物


商品が仕上がった時、大瀬さんから着物にも合うデザインができるといいね、というアドバイスがありました。

いつも通りの日常的に使用できるシーンを考えていたので、思いがけずとても嬉しい言葉をいただきました。

初回は同じデザインを何通りか制作しましたが、今後はタッセル以外の見せ方で商品展開をしていき、

着物にも馴染むことをイメージしながら、制作してまいります。


大島紬の糸は絹(シルク)です。そのため、肌に優しくオールシーズン使用できるアイテムです。

ちなみに、これから暑い季節には、白いTシャツ×デニムというシンプルカジュアルなスタイルにアクセントとしておすすめ。

そして、浴衣にも合わせていただきたい商品です。



お手入れも簡単

大島紬は繊細ですが、糸としてはとても丈夫です。

汚れが気になるときは、水で濡らした布を固く搾りタッセルを包み上から拭きます。

また、静電気でタッセルの裾が広がってしまった場合も、しっかり水に濡らして絞り、そのまま乾燥するだけで元通りになります。




今後の展開もお楽しみに


まだまだ実験(制作)は始まったばかり。

アクセサリーだけではない展開も楽しんで開発してまいります。